「手足口病」の症状は?感染経路は?

 次に手足口病に感染した場合の症状についてです。

 症状は名前の通りで、まさに手足口に出るのですが、手や足、足の裏に発疹が出たり、口の中が真っ白になったりします。それほど強くない喉の痛みや発熱も出ます。そして感染者の8~9割が4~5歳までに感染すると言われています。

 感染経路は飛沫感染や接触感染で、保育園や遊ぶ場所で感染が広がりやすいといいます。近くで話すなどして唾液がついてしまうと感染します。また接触感染ではオムツ替えのときなどに大人にもうつるリスクがあります。ウイルスが入れば入るほどリスクは大きくなるということで、手袋・マスク・手洗いなどを徹底するのが理想だということです。家庭内でここまで気を付けるのは大変かもしれませんが、少しでもリスクを減らすため、知っておいて、できる範囲でやっていくことが重要です。
5.jpg
 ちなみに手足口病は、英語でも『Hand(手)Foot(足)and Mouth(口)Disease(病気)』とそのままの名前なんだそうです。

 潜伏期間は3~5日間。ただ、感染力が強まるのは発症してからだということです。そのため例えば、保育園で流行っているからといって、発症していない子どもについても感染リスクが高いから隔離しなければ…ということは必要ありません。あくまでも発症してから感染力が比較的高くなるということなので、潜伏期間についてはそこまで意識しなくてもいいということです。

 手足口病は、エンテロウイルスというウイルスが主になるそうですが、「エンテロ=腸の」という意味で、お腹で死滅しないために便に出てしまうということです。そこから広がってしまうリスクがあるので知っておいてください。