担当保護司を殺害した疑いの男 その「人物像」

逮捕された飯塚紘平容疑者(35)。新庄さんを刃物で刺して殺害した疑いが持たれている。犯行当時は保護観察中で、新庄さんが担当の保護司だった。
 2人の接点は5年前。飯塚容疑者が大津市内のコンビニから現金を奪った強盗の罪で保護観察の付いた執行猶予判決を受けたことがきっかけだった。

 保護司とは、罪を犯して保護観察がついた人の立ち直りを地域で支える民間のボランティアだ。専門的知識を持つ国家公務員の保護観察官と連携し、月に数回、保護観察中の人と自宅などで面接して社会復帰を手助けする。
 飯塚容疑者も新庄さんの家のすぐ近くに住んでいて、今年4月以降、3回面接を受けていた。しかし事件はその面接の最中に起きたとみられている。

 飯塚容疑者はどんな人間だったのか。周辺を取材すると、その人物像が見えてきた。
(飯塚容疑者を知る人)「人とあまりコミュニケーションを取らない。急にキレはりそうな感じですね。(何か言っても)ずっと黙っているけど、別に言い返してくるわけでもないし。かといって一生懸命人の話を聞いているわけでもなさそうで」

さらに、本人のものとみられるSNSには、保護司の新庄さんや保護観察の制度について不満をほのめかす内容が投稿されていた。
 【飯塚容疑者とみられるSNSより】
 「今日は僕の家に保護司がく~るくる」
 「保護観察とか~。全然保護しない」
 「やっぱり保護って言葉は要注意ワード」

 また、新庄さんが飯塚容疑者の対応に手を焼いていたこともわかってきた。
(更生保護団体の関係者)「新庄さんから、自分が担当している対象者の仕事先を紹介してもらえないか、と相談を受けました。ところが2か月くらいで辞めて帰ってきよったと。なんで辞めたのかなと新庄さんにお聞きすると、(飯塚容疑者は)自分に対する正当な評価をしてもらえない、と」
 
   
  













