滋賀県大津市で保護司の新庄博志さん(60)が殺害される事件が発生した。逮捕されたのは新庄さんが更生支援を担当していた男だ。事件発覚から1か月。保護司であった新庄さんのおかげで立ち直れたという男性と、新庄さんを慕って保護司になった男性が、初めて実名・顔出しで取材に応えてくれた。
10代のころから繰り返し非行…それでも支え続けてくれた保護司

滋賀県大津市に住む谷山真心人さん(27)。窃盗罪などで去年8月まで刑務所に服役していた。現在は飲食店に卸す野菜を作っている。
 (谷山真心人さん)「ミニトマトの苗を今から植えていきます。元々少年院で畑作業を経験していたので、それを今の会社に伝えたら、土地があるからやろうかって」

 学校にもまともに通わず、10代のころから非行を繰り返してきた。

 しかし何度道を踏み外しても支え続けてくれた人がいた。谷山さんの保護司だった新庄博志さんだ。

 (谷山真心人さん)「初めて保護観察を満了して、記念で新庄さんと撮った写真です。『もう悪いことすんなよ』とか、『いい環境にいるんやからここで地に足をつけて頑張れよ』と。僕の社会生活も道半ばだったというか、何もかっこいいところを見せられていなかったので、なんでこんなことになってしまったんだろうなって」
 
   
  













