保護観察中の男性「会って近況を話すだけでもストレスは減る」

 やってきたのは保護観察中の40代男性。海外から覚醒剤を密輸した罪で実刑判決を受けたが、仮釈放が認められて保護観察となり、2週間に一度、面接を受けている。今年8月で刑期を終え、保護観察も満了するという。

 (宮本さん)「8月までは仕事を考えて?ゆっくり吟味して?」
 (保護観察中の男性)「この年で何かというとやっぱり限られてくるので、その中から自分の興味のある仕事を探していこうとは思っています」
 (宮本さん)「ご家族もOK?また家を空けることになるけど」
 (保護観察中の男性)「それはおかんが言うてましたけどね。近くにいてほしいみたいな」
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 再犯は孤立を深めた先にあると言われている。今、男性にとって宮本さんは心の拠り所だという。

 (保護観察中の男性)「相談する相手がいないのは結構しんどいと思うので。やっぱりこうやって2週間に1回でも会って近況を話すだけでもやっぱりストレスは減るので。近所に住んでいるのも大きいんちゃいます。歩いていける距離に住んでいる優しいお兄さんが『もうやったらあかんぞ悪いこと』という話をいつもしているので」

 「味方であり続けたい」。宮本さんはそう思って続けてきたが、新庄さんの事件以降、こんな思いも抱くようになったという。

 (宮本一幸さん)「今見させてもらってる方とは、もう信頼関係というか、何回もお会いしているので全然不安とかはないんですけども。次に新しい方を保護観察するときに、やっぱり不安もありますし、どう接していったらいいかなというのでものすごく身構えるというか、そんな気持ちになってしまいますね」