災害時の“停電” トイレは意外と真っ暗 懐中電灯ではかなりしんどい

NPO法人日本トイレ研究所 加藤篤代表
 災害時は停電します。ですからトイレってご自宅のトイレを見ていただきたいんですけども、窓がない場合もあります。そうすると真っ暗になると思う。そんな中で、先ほどの携帯トイレをうまく使いこなすのは難しくなってしまう。照明は大事。そのとき、懐中電灯を手に持つタイプだと片手がふさがれてしまう。そうすると、作業が例えばズボンを下ろしたりボタンを外したりっていうのが非常に難しくなる。両手がフリーになる壁や床におけるランタンだったり、両手がフリーになるヘッドライトだったり、そういう照明を備えていただきたい。
石橋アナ
 懐中電灯を置けばいいけど置いてもその明かりが一部しか照らされないから全体ではなくなるわけですよね。意外とこれは気づかなかった。
加藤代表
 用途が懐中電灯は見たいところを照らすという役割なのでトイレはどちらかというと空間全体を明るくしてほしいので工夫が要ると思います。

廣瀬さん
 そして使用済み携帯トイレの保存容器も必要なんですね。
加藤代表
 携帯トイレは使った後、市町村の確認は要りますけれども、概ね可燃ゴミになると思う。それはすぐに回収できないはずなので、一定期間、例えばご自宅の庭だったり、ベランダだったり生活空間から少し離したところで、臭いが出ないように保管する必要があります。そのときに蓋付きの容器みたいなものがあると安心。
石橋アナ
 これどうしてもニオイが漏れるとそこの生活がなかなかちょっと深いというかなかなかね、うまく過ごせなくなるケースもありますからね。

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廣瀬さん
 そして加藤さん、その他に備えておいた方がいいものってどんなものがありますか。
加藤代表
 何かこれはですね、個人個人、安心して行けるトイレ環境っていうのが大事だと思うんです。ですからその人にとって必要なも。平時の日常から使っていてこれトイレに必要だというものがあれば、それは必ず話し合って置いておいてほしいなと思う。
石橋アナ
 イメージするには例えばどういったものがありますか
加藤代表
 例えば、生理用品もそうですし、尿取りパッドとかですね、さらにはそういったものを捨てるボックスであったり、何か1人1人のなかなか人には通常伝えてないかもしれませんが、欠かせないアイテムってあると思う。はい。そこを少し先ほどの携帯トイレと同じように多めに備えながら、平時は少しずつ使っていくっていうローリングストックの考え方も大事だと思います
廣瀬さん
 その使うものとそれをその処理するまで保管しておくっていうのをセットで考えておくといいですね。はい。

石橋アナ
 その他にトイレの備えとしてこれはぜひ知っておいて欲しいなっていうことはありますか。
加藤代表
 大事なのって家族で話し合うことだと思うんですよ。はい意外と家族といえども、例えば子供が両親が、おじいちゃんおばあちゃんがトイレに何を必要としているか、何を大切にしているかって話し合わないですよねこういうのを知っておくと、すごくそれにケアできる。ということがわかると思うんです。はい。すごく暗いのが怖いとか、うんもう臭い対策はもう絶対に必要とかですね。潔癖症なので、もう本当に便座を常に拭けるようなアイテムが必要これって何かそんなことって思うかもしれないんですが、はい、1人1人のその佐々さやかかもしれませんが、そんな大切さが私は尊厳だと思っているので、そこをみんなで助け合うっていうことが必要だと思ってますね。

NPO法人日本トイレ研究所 加藤篤代表
左:廣瀬桃子さん 右:石橋真アナウンサー

( 2024年6月17日放送 RCCラジオ「えんまん。」より)