ヘルメット未着用で致死率約2.5倍上昇

大分市の自転車販売店サイクルショップコダマ。店内に並ぶ自転車用のチャイルドシートですが、子どもを守るために多くの特徴があります。

サイクルショップコダマ 首藤眞由美さん:
「安全性に特化したものが多いです。頭を守れるようにヘッドレストを伸ばせるようになっています」

足の巻き込み事故についても車輪の側面にガードをつけることで防ぐことができます。

サイクルショップコダマ 首藤眞由美さん:
「シートベルトも簡単に付けられるタイプが出てきています。必ず子どもの体にフィットさせて付けることが必要です。今は共働きのご家庭が多いので保育所や幼稚園への送迎に子ども乗せられる自転車の利用が増えています」

チャイルドシートのほか、子どもの大きなけがを防ぐためにもうひとつ大切なものがヘルメットです。

国民生活センターによりますと、おととし自転車事故で亡くなった人で、ヘルメットの着用状況は、着けていなかった場合、致死率が約2.5倍に上昇しています。

命を守るうえで重要なヘルメットですが、小さな子どもが着用する際には注意が必要です。国内では1歳未満が使用できるサイズのヘルメットは販売されていません。最も小さいヘルメットについても200グラムほどの重さで首の負担になるおそれがあります。

自転車の安全利用促進委員会 遠藤まさ子さん:
「大人にとっては軽くても体が小さくて首もすわったか、すわっていないかぐらいのお子さんの頭にそれだけの重量の負担をかけてしまうのは、デメリットが大きい」

チャイルドシートについても対象は1歳以上となることから、1歳未満の乳児について国民生活センターは自転車以外での移動手段を推奨しています。