自転車の後部に置くチャイルドシートですが、使い方を間違えると大きな事故につながるとして注意が呼びかけられています。安全な利用方法を専門家に聞きました。
子どもの足が車輪に…
国民生活センターの実験映像です。自転車後部のチャイルドシートから足をのばした子ども。ガードレールの横を走行した際、子どもの足がガードレールにぶつかり、足が大きく曲がってしまいました。また、標識に頭があたるシーンも収められています。

国民生活センターによりますと、自転車の後部座席に乗った子どもの事故は全国で過去5年間に207件報告されていて、なかには大腿骨を骨折し入院が必要になるケースもありました。このうち、足が車輪に巻き込まれるスポーク外傷が78件と最も多く、次いで転倒が63件となっています。

(保護者)「ゆっくりこぐようにしています」「慣れてくると子どもが立ちたがったり、足を出したりしたくなってくるみたいで、ダメだよと伝えている」
事故を防ぐためにはどういったことに気をつければよいのでしょうか。自転車の安全な利用方法についてセミナーの開催や情報発信を行う専門家に聞きました。
自転車の安全利用促進委員会 遠藤まさ子さん:
「自分1人で乗っている時と同じ車幅感覚で運転してしまうと、予想外にぶつかって進むことがあり得る。子どもには、やってはいけないことをあらかじめ注意しておくと良いと思う」