那覇空港の西側、かつて漁業が盛んだった那覇市大嶺地区。今も、伝統の追い込み漁が受け継がれています。次の世代に残そうとベテラン漁師や地域の若者が一緒になって行った漁にRBCのカメラが密着しました。(取材:大城譲カメラマン)

浅瀬で網の中に捕らえられたたくさんの魚たち。
刺し網を使った漁法は、那覇市大嶺に昔から伝わる追い込み漁です。
かつて漁業で栄えた大嶺地区は、現在では那覇空港となっている場所にありました。しかし戦中戦後にかけ、飛行場建設のために土地を追われた歴史があります。この一帯の西側には、今でも豊かな漁場が広がっています。

6月8日、浜に集まったのは大嶺地区の男性たち20人ほど。初めて参加する青年やベテランの漁師もいます。そして漁を取り仕切るのは漁師歴50年の赤嶺正次郎さん(78)。伝統の追い込み漁を誰よりも知っているベテランの漁師です。