8月10日に行われた「旧統一教会」の記者会見。そこで繰り返し強調されたのは『教団には問題がない』という主張でした。親が旧統一教会の合同結婚式で結婚して生まれた子どもは『祝福2世』と呼ばれていますが、その祝福2世だった女性はこの会見をどのような気持ちで聞いたのでしょうか。話を聞きました。
8月10日、安倍晋三元総理の銃撃事件後2度目となる会見を開いた旧統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)の田中富広会長。事件をめぐる報道について激しく抗議しました。
(旧統一教会・田中富広会長の会見)
「今日の異常な宗教迫害ともいえる偏向報道がきっかけとなって、新たな被害が発生することを真剣に危惧している」
「何の謝罪だったのかなというのが全体を見て率直な感想」
その様子を真剣な面持ちで見る横浜市の小川さゆりさん(26・仮名)。さゆりさんは6年前まで旧統一教会の信者でした。旧統一教会の信者同士が合同結婚式で出会い生まれた子どもは『祝福2世』と呼ばれ、教会内で特別な扱いを受けるといいます。さゆりさんはその祝福2世でした。自宅には壺や印鑑がある一方で、お金には困窮して厳しい生活を送っていたといいます。
(元信者で祝福2世 小川さゆりさん)
「宗教的な迫害を受けていると言っていると思うんですけれど、私としては迫害という言葉を使っていいのは本当に何の罪もない人だけだと思う」
(旧統一教会・田中富広会長の会見)
「社会の皆様にも様々にお騒がせしていることに深くお詫び申し上げます」
会見の冒頭、田中会長は謝罪をしましたが…。
(元信者で祝福2世 小川さゆりさん)
「何の謝罪だったのかなというのが全体を見て率直な感想ですね。やっている行いを認めて謝罪してくれるのかなと少し期待はあったんですが、全くそういうものではなかったように感じました」