盲導犬コニーがやってきた 夫は「心配」子どもは「お母さん目が見えないんだ」

コニーはボランティアに育てられた後、1年ほど訓練を受け、小暮家にやってきました。
小暮さん「『今日のこの生活はどう変わるかな』『どこ行こうかな』『家族は喜ぶかな』とかいいことばかり考えていました」
当時、小学3年生だった長男の義人さんは…

義人さん「それまで(母が)普通に動いて生活していて、『目が見えてるかな』と思い込んでいたので、コニーが来たときに『お母さん目が見えないんだな』っていう認識を持ち始めた」

賢也さん「 当初はやっぱり心配しました。2人で道を歩くわけですから、ちょっと遠目で見ながら、ストーカーじゃないですけどね」

コニーのおかげで行動範囲が広がり、家族で外出する機会も増えたといいます。
小暮さん「移動って今まで大変なことだったんだけど、目的地に行くまでも楽しい。ピクニックみたいな感じ。コニーと歩くのがすごく好きです」
小暮さんにはコニーとよく行く、行きつけのカフェがあるそうです。ルートを指示するのは小暮さんの役割です。
小暮さん「大通りに出たら左に曲がって、大きな信号一つ、ブロック二つ目っていう感じ。事前にだいたい頭の中に地図を描いておきます」

カフェに入り、小暮さんはコニーに「ゴーチェア(椅子の場所を教えて)」と話しかけると、コニーは椅子にあごを乗せて座席の場所を教えてくれます。
小暮さん「ほっとしますよね。コーヒーのいい匂いがまずして、お店の人が声かけてくれて、メニューも読みあげてくれて」

コニーもくつろいでいます。