いつも服用している薬と合わせて、避難の際に持って出られるようにしておきたいのは「お薬手帳」です。

お薬手帳はいつ、どこで、どのような薬が処方されたかを記録しておく手帳です。薬の重複や悪い飲み合わせを避けることができます。災害時に自身が服用している薬の名前や種類がわからなくなったり、避難生活が長引いて手持ちの薬がなくなったりした場合、お薬手帳を確認することでスムーズに薬を処方してもらうことができます。災害時に備えて、現在服用している薬、過去に服用していた薬、または副作用歴やアレルギー歴が書かれたお薬手帳を持っておくことは重要です。今までの継続的な記録があることで、服用している薬が把握でき、薬の用量の増減・薬の変更から治療の経過を推測することもできます。
最近、お薬手帳アプリを利用する方も増えています。お薬手帳アプリは、薬局で出力されたお薬手帳情報のQRコードを読み込むことで、処方された薬の名前や用法・用量などをアプリ内に記録していくものです。紙の手帳がなくてもスマートフォンがあれば服用している薬の情報などがいつでも確認でき、災害時でも活用できそうです。ただ、災害時に電池や電波の確保ができず、アクセスができなくなってしまうおそれがある点、注意が必要です。