災害時に困らない薬の備え 「お薬手帳」の活用を
そして、薬剤師として押さえておきたいのは、災害時に困らない薬の備えです。

大きな災害が起こると救急救命が最優先され、慢性疾患などの通常の診療は受けられなくなる可能性があります。病院などの医療機関から処方された薬やドラックストアで購入した市販薬を普段から服用している方も多いと思いますが、災害時は病院や薬局の薬の備蓄がなくなり、しばらく薬を渡せない状況になるおそれもあります。平常時のように薬を手に入れるのが難しくなるため、非常用品に薬も備えておくことが大切です。
病院から処方される薬「処方薬」は少なくとも3日分、できれば7日を目安に薬が手元に残るようにしましょう。緊急時に持ち出しやすくしておくことも重要です。薬には使用期限があるため、先にもらった薬から服用し、常に新しい薬を非常用に入れ替えるようにしてください。ただし、保存場所(常温、冷所など)に注意が必要な薬もあるので、非常用持ち出し袋に入れっぱなしにするのは避けてください。