■容疑者母親“会見開く意向” 専門家「本人の意思と考えづらい」「擁護する内容の可能性も」


ホランキャスター:
献金に関しては、コンプライアンスを2009年に徹底してから、確認していないような趣旨の発言もされていましたけれども、実際に元信者の方々の声を聞くと、どうもそうではないというような実情もあります。本当に何が起きてるのかというのを把握するのは難しいですよね。

秋元さん:
出されていた資料や数字とかも、少し切り取ったふうに見えてしまった。例えば1人当たりどれくらい献金しているのか、何かそういった数字は出せないのかなと。数字を出せる・出せないはあると思いますが、トラブルの訴訟件数だけだと、結局そこまでに至ってない件数が追えなかったり。(トラブル件数が)下がっているふうに見える数字を出されちゃったのかなという印象を持ってしまいました。

井上キャスター:
教団が行った会見ですので、教団に都合のいいような情報しか今出てきてませんので、やはりもう少し冷静になれるような判断材料はまだ少ないなという気はします。


ここからは山上容疑者の母親についてです。
旧統一教会に入会したのは1991年と言われ、多額の献金を繰り返しました。2002年に自己破産。2022年7月8日、安倍元総理襲撃事件後に、伯父の家に身を寄せていたということです。
検察側の調べに対しては、「事件で旧統一教会が批判され迷惑をかけ申し訳ない」と教団側を擁護する発言をしていたとわれています。そして、会見を行いたいという意向を示している。安倍元総理やその親族への謝罪、献金や家族などについて話すのではないかというふうに言われています。そもそも母親自身が会見を開きたいと言っているのか、教団が開けと言っているのか、その辺りもよくわかりません。


全国霊感商法対策弁護士連絡会の川井康雄弁護士によると
「母親のマインドコントロールが解けているとは思えない。本人の意思で会見を決めたとは考えづらい。会見をする場合は教団側が何らかの形で関与する可能性が高い」

こういった側面で見ていく必要があるというふうに話しています。本人の意思で多額の献金を行ったなど旧統一教会を擁護する内容の可能性がかなり高いのではないかというふうに分析しています。

ホランキャスター:
私たちが外から見ると、いやこれは問題じゃないかというふうに思っても、信者の皆さんは救われてると思ってそこに入信している方も多いので、教会の影響で会見を開こうと思ってるのかどうかというところは、本人にとってはどこまで重要な部分なのかというのもありますよね。

秋元さん:
信仰の自由があるので、信者の方は別に悪くはないと思いますけど、そもそもの仕組みとかに問題があると言われてると思うので、そこは外の客観的な視点から見ないと判断できないのかなと思います。法外な献金なのかとか。フランスの反セクト法の基準にも金銭の部分があったと思うんですけれども。

謝罪をしたいというのは個人の気持ちなのかと思いますけど、結局そこが統一教会の話っていうふうになってくると、結局団体側の意向が入ってきてしまうので、マインドコントロールの可能性が高い状態だと、本人の言葉をどこまで信じていいのかというのはありますよね。

ホランキャスター:
気持ちの部分と客観的に私たちが判断できるような数字などの資料などがあるといいですよね。