旧統一教会の田中富広会長が1か月ぶりに会見を行いました。
一方で、山上徹也容疑者の母親が周囲に「記者会見を開きたい」と話しているそうですが、「本人の意思とは考えづらい」「教団を擁護する内容の可能性が高い」との見方が出ています。
■反共産主義を強調も「特定の党のみ応援する態度はとっていない」
ホラン千秋キャスター:
旧統一教会の会見内容を見ていきましょう。
井上貴博キャスター:
この会見は1時間15分ほどで終わりました。まずは、政治の繋がり含めてです。

――政治との関わりについて
「政治工作のために関わってきたとか、脱税や霊感商法の批判から逃れるために関わってきたということはありません。共産主義というものに対して明確に対峙してきた」

――特定の政党、政治家が当選するための連携はあったのか
「私たちの法人が特定の党と関係を持つ、特定の党のみを応援するという態度はとっていない」
反共産主義というのは何回か会見で強調していた部分です。
自分たちの団体のそれぞれの地域で判断があったと思うけれども、自分たちは反共産主義なので、自民党と多く繋がりがあったということはあったのかもしれないというニュアンスの話がありました。

――岸田総理側が教団と距離を置くように指示があったことについてどう受け止めるか
「私たちが言及する立場ではない。その心に世論に対しての気遣いが介入していたというふうに否定することはできない、その点においては誠に遺憾に思う」

また報道に対しても発言をする場面がありました。
「名称変更に関する政治的な圧力や介入があったかのような一方的な憶測報道がなされているが、事実ではない。何らの政治的介入や不正はありません」
ということを教団側としては強調した会見となったわけです。
ホランキャスター:
今の政治と教団の関係性について何か感じることはありますか。
食べチョク代表 秋元里奈さん:
釈明会見というか、「自分たちはそうやってません」という宣言をしているだけだなというふうに見てました。そもそも団体としての問題と、政治との関わりと、大きく二つあると思っています。政治との関係の部分に関しては、政治家側もしっかり出していかないといけないですし、まだ情報が出揃ってないので、どちらの意見も鵜呑みにできないというか、結局会見してもわからなかったなというところです。例えば、献金問題が実態としてあるのかどうか、具体的に触れられていなかったような印象がありました。裁判の件数は減っているけれども、その問題としてはどれくらいあるのかというところまでは言及されておらず、団体としての(献金)問題に対しての考え方は、もう少しお話いただきたかったなというふうに思いました。