どの違反を取り締まり?
「青切符」の交付は、2026年までに始まりますが、現在検討されている違反項目は115項目に上ります。すべてを取り締まるのでしょうか?自転車の安全利用促進委員会の遠藤まさ子さんに聞きました。
遠藤まさ子さん:
「115項目全部の違反を取り締まるのではなく、加害者となるおそれがあり、特に悪質な信号無視、歩行者の妨害行為、車道の逆走、交差点・踏切前での一時不停止、スマホなどによるながら運転、こうした行為に対して取り締まりを厳しくすると思われます」
――イヤホンを付けての走行は?
遠藤まさ子さん:
「青切符の対象になると思います。ただ、コードのないワイヤレスイヤホンが主流となっていて、髪の毛で隠れて確認できない場合もあり、取り締まりは現実的に難しくなるのではないかと考えています」

――ヘルメットの着用についてはどうなるのでしょうか?
遠藤まさ子さん:
「ヘルメットは“努力義務”のままで、取り締まりの対象にはなりません。ただし、事故にあったときに、保険会社によってはヘルメット着用の有無で賠償金に差が出るケースがあります。ヘルメットを着用している人は安全意識が高いと評価されています」
――スマホを自転車のハンドルに備え付けている場合はどうなるのでしょうか?
遠藤まさ子さん:
「スマホを操作したり、画面を注視したりした場合、青切符の対象となります。画面の注視については、2秒以上ともいわれています。もしスマホを操作したいなら必ず自転車をとめてください。そうすれば違反にはなりません」
――無灯火については?
遠藤まさ子さん:
「無灯火については、危険行為の中には入っていませんが、夜の取り締まりでわかりやすいですよね。注意、確認の対象になると思います」