臨時情報が発表された後…適切な行動はそれぞれ違う

 いつか発表されるその時に備えるために。和歌山県は5月21日、市町村を対象に臨時情報の研修会を初めて開いた。防災担当の職員は対応に頭を悩ませている。
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 【研修会の様子】
 「避難所に来る人がいるから。家が別に何もなっていなくても」
 「急に地震が来たらどうするかは難しいですよね、やっぱり。やらなあかんことが多いので。避難所開設もやらなあかんし」

 地震が起きるのか不確実な中で避難所に行くべきかどうかは、住んでいる場所・年齢・障がいの有無など、住民一人ひとり適切な行動は異なる。行政としてより適切な対応とは何か。現時点では道半ばだ。

 まだ一度も発表されていない『南海トラフ地震臨時情報』。いまできることは、この情報の真意を理解して、地震への備えを進めること。そして、いつか来るその時に必要なのは冷静な判断と行動だ。