臨時情報が発表されたときは“デマ拡散”おそれも
一方で臨時情報が発表された時に懸念されることがある。社会心理学の研究者が明かした危険性とは。
(東京大学大学院情報学環 関谷直也教授)「臨時情報が出続けている限りは、いろいろな混乱・誤情報・流言は発生するものだと思っておいた方がいいのではないかなと思います。鉄道などが止まってしまって避難ができないような状況になっているとか、スーパーで物が買われ始めて食料とか水がなくなっているとか、そういうふうな流言が広まる。そういった状況がさらに多くの人たちの不安をあおって、そういった行動に駆り立てる」
新型コロナの流行が始まったころ、「トイレットペーパーが品薄になる」というデマがSNSなどで拡散されて買い占めが起きた。
6年前の大阪府北部地震でも「断水」や「電車の脱線」などの誤った情報がインターネット上で相次いだ。臨時情報発表時もこのような情報が拡散するおそれがあるというのだ。
(東京大学大学院情報学環 関谷直也教授)「政府・気象庁・地震学者などが何か情報を隠しているのではないかといった陰謀論的な流言・誤情報も出てくるとは思います」