コタツ記事の未来 駆逐かそれとも生成AIで量産か
冗談めかして書いているが、これらは絵空事ではなく、いますぐ可能なことだ。恐ろしい時代が今来ているのかもしれない。どの記事を人間が書いたか、AIが書いたかわからなくなりそうだ。AIに多少手伝わせるつもりが、どんどんAIに作業を侵食され、自分でも自分が書いているかどうかもわからなくなりかねない。それはもはや、遠い未来ではないのだ。
そんな訳のわからない状況から見ると、コタツ記事がむしろ微笑ましく思えてくる。何だお前、まだそんな非効率なことやってるのか。もう広告単価なんてタダ同然だろう?まあ頑張れ、AIに滅ぼされるまでコタツに座ってタレントのひとことを書き留めてろな。
数年後、果たしてコタツ記事は駆逐されているのか。あるいは同じように見えてAI作成のコタツ記事もどきがニュースアプリに並ぶのか。予想できないメディアの未来が、やってこようとしている。
〈執筆者略歴〉
境 治(さかい・おさむ) メディアコンサルタント/コピーライター
1962年 福岡市生まれ
1987年 東京大学を卒業、広告会社I&Sに入社しコピーライターに
1993年 フリーランスとして活動
その後、映像制作会社などに勤務したのち2013年から再びフリーランス
現在は、テレビとネットの横断業界誌MediaBorder2.0をnoteで運営
また、勉強会「ミライテレビ推進会議」を主催
【調査情報デジタル】
1958年創刊のTBSの情報誌「調査情報」を引き継いだデジタル版(TBSメディア総研が発行)で、テレビ、メディア等に関する多彩な論考と情報を掲載。2024年6月、原則土曜日公開・配信のウィークリーマガジンにリニューアル。














