とある日曜日。
『柏崎アニメスタジオ』の長澤達也さんが、何やら準備を始めていました。

「これはですね『お絵かきジム』って言いまして、おそらく日本唯一だと思うんですけれども、一般の絵を趣味にしている方に、現役で働いているアニメーターが直接お絵かきを教えるっていう、そういう“お絵かき教室”になりますね」

スポーツジムならぬ『お絵描きジム』は、プロからレッスンを受けて表現力を鍛える場所となります。

同人誌に掲載するイラストを創作中の会社員・清水亮太さんは、“ジム”について
「一人だとやっぱ行き詰まってしまうっていうのも結構あって、うまい人に教わりたいな」と、その魅力を話しています。

【アニメーター 長澤達也さん】
「シワって必ず何もないところに発生しなくて、物体と物体が交わるところにできるんですよ」
【会社員 清水亮太さん】
「立体感出てきますね、これだけで。やっぱ自分が気づけなかったところ、ポイントって結構多々あるなって思ってて…。雪の質感ってどうやって出すんだろうってめちゃくちゃ悩んでたとこなんで、いろいろとこういうところで学べるっていうのはすごいありがたい」
【アニメーター 長澤達也さん】
「そう言ってもらえると冥利に尽きますね」

『柏崎アニメスタジオ』が設立されて5年経ち、全国の企業や団体からも仕事の依頼が舞い込むようになってきました。

【アニメーター 長澤達也さん】
「0から10まで自分がやることで、その依頼主さんから直接『いや~よかったよ』と感謝されたりっていうところが、東京にはない地元のお仕事ならではの感動かなって思ったりしますね」