たくさんの人と話せるのが楽しみ


カフェのオープン当日。辻さんを含め3人の若者が人生初の接客に挑みます。「吃音について多くの人に理解してもらうこと」も目標です。

辻さんは自身のエプロンに「明るく笑顔で接客します!!最後まできいてくれるとうれしいです!!」と記したメッセージカードをつけました。

辻さん:
「人と話す時は笑顔で話すというのを自分の中で心がけているので、そういったのを今回のカフェの接客でもしっかりと活かしていけたらなと思って、こう書きました」

大学3年生 松枝 明さん:
「緊張もあるんですけど、きょうはどもってしまっても大丈夫だなっていう気持ちがあるので、たくさんの人と話せるのがすごく楽しみです」


高校3年生 山田 彩仁榎さん:
「今まで吃音の事を気にして、あんまり好きなように人と話せなかったから、この場所では自分の言葉で楽しくお話したいなと思っています」

(3人が手を合わせて)
「じゃあきょう皆さん緊張すると思いますが、明るく笑顔で接客がんばりましょう」「ファイト」「おー!」「よしっ」


吃音である自分を受け入れて前に進む勇気を出した3人。接客でスムーズに言葉が出ない瞬間もありましたが、訪れたおよそ30人のお客さんと積極的にコミュニケーションを取っていきます。

辻さん:「えっとちなみに今回はどちらから?」
お客さん:「長崎です」
お客さん:「私、長与から」
辻さん:「ありがとうございます」

辻さん:
「自分だけ(吃音で)特別扱いで周囲に変な風に思われるんじゃないかっていうのが気にもなって…なんか複雑な気持ちが、中学校がそれが特にあって」
お客さん:
「特別なのが逆につらいよね」