「500年間守り続けてきた」森の健全さを保つために

獣害から森を守る。遠藤さんもこの「小林式誘引捕獲法」をYouTubeで見て独学で習得。4年前から使い始めました。

――(小林式導入の)前まではどういうふうにシカと向き合っていたんでしょうか

遠藤厚寛さん
「もうね、シカ柵。ところがシカ柵というのは、そこへ木が倒れるとシカ柵も倒れちゃうわけですよ。そこから鹿が入ってきちゃう。ディフェンスだけじゃ駄目だなと」

小林式を導入すると、シカの捕獲数は急増。2022年と2023年は年間100頭を超えました。遠藤さんは毎日2時間かけて仕掛けの見回りをします。

ここ数年、遠藤さんの森では被害は落ち着きました。シカとの共生も可能になり、森の健全さも保てるようになったといいます。

遠藤厚寛さん
「やっぱり森っていうものを、私17代目ですけど我が家は、500年間守り続けてきたんだから、私も当然その通り、次の代にうまく渡してあげなきゃいけないんだけども、残そうとしてる木が獣害にあったら残せないんで。それをまず排除しないことには先に進まないんですよ」

――いま守っている森を、次の未来の人たちが次、守ってもらわないといけないですね

遠藤さん
「そうですね、森を守り育てるっていうことで、これが一番大事なことだと思いますよ」