家族3人感染で“陽陽介護”…エアコンなく熱中症の危険も

(利根川医師)「トイレは歩いて行けています?」
(患者の娘)「行けていないです。紙(おむつ)で替えています」
認知症があるものの、以前は1人で歩くことができましたが、コロナにかかった後はほぼ寝たきり状態になってしまいました。
(利根川医師)「介護用ベッドでもない。ケアを頑張らないと褥瘡(床ずれ)ができてしまうかもしれないですね」
(患者の娘)「それまでは動けていたんで安心していたんですけれども」
さらに…。
(利根川医師)「エアコンはないんですか?」
(患者の娘)「ないです」
(利根川医師)「かなり暑くなりますよね」
(患者の娘)「そうですね」
(利根川医師)「他の部屋もないんですか?」
(患者の娘)「あるんですけど壊れている」
このままでは熱中症となる危険性もありそうです。
(利根川医師)「入院が必要ですと誰も医者からは言われていないってことですよね?」
(患者の娘)「(医師に)診てもらえていないので…」

(利根川医師)「今95%です(正常値96%以上)。入院したほうがいいとは伝えるんですけれども、入院適用が酸素の値によって決まってしまうところがあって、酸素の値は悪くないんですよ。95%を超えているんで」

(利根川医師)「大丈夫ですか?」
(患者の娘)「はい」
(利根川医師)「熱中症っぽい?暑いからね」
“陽陽介護”のギリギリの状態が続いています。入院が決まるまでこれ以上体調が悪化しないよう、解熱剤や抗生剤の点滴などの処置が行われました。利根川医師もようやく診察を終えても汗がとまりません。
(利根川玲奈医師)
「エアコンがないみたいなんですよね。扇風機はあったんですけど。あれだとコロナじゃなくても熱中症になってしまう危険性が高いですからね」