東北電力は、青森県東通村にある東通原発の安全対策工事について、今年度中としていた完了時期を見直すと、県に報告しました。完了のめどは「未定」としています。

22日は、東北電力の樋口康二郎社長が県庁を訪れ、宮下宗一郎知事に東通原発の安全対策工事の完了時期を、目標としている2024年度中から見直すと報告しました。

青森県 宮下宗一郎知事
「期限を自ら定めて、難しいという報告だったので、それは極めて遺憾である。できるだけ速やかに事業開始の見通しを示していただきたいというふうに考えています」

見直しの理由について東北電力は、原子力規制委員会による新規制基準への適合審査で、1000万年に1回程度発生する可能性のある津波への対策などについて、詳細な検討が必要なためとしています。

工事の完了時期についてスケジュールを精査するのに1年半程度かかるとしていて、2025年9月末ごろにも時期を示したいとしています。

東北電力 樋口康二郎社長
「県民の方々に不安を与えないような、しっかりとした期間の示し方、報告の仕方、自らの世間への示し方についてしっかりと取り組んでまいりたい」

東通原発の工事完了が延期となるのは、今回で6回目です。