「命を預かる仕事。その分…」運転手の本音は

厳しいといわれる労働条件。運転手の森本さんはどう思っているのでしょうか。
バス運転手 森本託実 さん
「拘束時間が長いですね。この仕事の特性上、やっぱり朝と夕方にお客さまが集中するので、その時間帯にいかに走らすかだと思うんですよ。会社的にも、バスの業界的にも」
通勤ラッシュにバスを運行するためには、出勤は早く、退勤は遅くなり、拘束時間が長くなります。
森本託実 さん
「どうしても運賃を上げにくいこともあり、その分、給料も上がらないというのもあるので。人の命を預かる仕事だし、そのリスクが常にあるので、その分、やっぱり給料をもう少し高くしてもらえたらなというのはありますね。言っちゃった(笑)。うちの会社だけじゃなくて、この業界の問題だと思います」

他業種からの転職や会社の移籍など、中途採用率が高いバス業界ですが、中国ジェイアールバスでは高校へのアプローチを強化しているといいます。
さらに、2022年の法改正でバスの運転に必要な大型二種免許の取得年齢が、19歳に引き下げられたことで、広島交通などでも高卒採用を強化しているということです。
森本さんも、高校を卒業してすぐ中国ジェイアールバスに就職。3年前に念願のバスの運転手になりました。
バス運転手 森本託実 さん
「3年乗っていますけど、まだ事故やぶつけたことは1回もないので、そこは経験がなくても、もし興味がある人がおるんだったらチャレンジしていただければと思います」