話題となった『人間洗濯機』の今

 前の万博ではこちらも話題となりました。三洋電機が出展した『人間洗濯機』です。こちらは半世紀がたっても見かけることはありませんが…

 (サイエンス 青山恭明会長)「こちらがミライ人間洗濯機です」

 開発しているのはミラブルシャワーで知られる大阪の企業「サイエンス」。来年の万博に最新の人間洗濯機の出展を予定しています。
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 (記者リポート)「私は身長が155cmほどなのですが、このようにすっぽりと体が収まります」

 全身を洗い乾燥までで15分。利用者の年齢をAIが推定して、肌の状態にあわせて水流を調整する機能も搭載しました。
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 (青山恭明会長)「20歳ぐらいの人の悩みは油分が多いからニキビとか吹き出物。我々くらいの世代になってきたら、たるみですね。(年代ごとに)フィットする水流を全部分けているんです」

 さらに万博での実現を目指して大阪大学と共同で取り組んでいるのが、お湯につかっている間に心拍数や自律神経の状態などを計測するシステムです。
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 (大阪大学産業科学研究所 神吉輝夫准教授)「データを日々蓄積していけば、どういった潜在的な病気が含まれているとか、健康状態がどんどんとわかってくる」

 来年の万博では、前回「サンヨー館」のコンパニオンだった人たちが、新しい人間洗濯機をPRするイベントも計画されています。当時のコンパニオンで現在76歳の瀧川京子さんは次のように話します。

 (瀧川京子さん)「もうね、胸が熱くなってね。あれがこんなに進化するんだと。当時のメンバーが『なまはげ会』っていうんですけれど、絶対みんなで行こうねと」
 (青山恭明会長)「これ、やってもらわないとあきませんから」
 (瀧川京子さん)「足腰鍛えて手も鍛えて笑」