■河川対策の難しさ・・・「どこかを強くしたら別のどこかがあふれる」
一方、宮城県が管理する河川は▼350、総延長は▼1200キロメートルあり名蓋川の下流域には多くの中小河川が流れています。このため決壊した名蓋川の堤防だけを強化しても、周辺や下流にリスクが及びかねず根本的な解決にはならないとの指摘が相次いでいます。

東北大学 橋本雅和助教:
「左岸を補強したら右岸があふれる。どこかを強くしたら別のどこかがあふれる」

東北地方整備局北上川下流河川事務所 石田和也所長:
「堤防の治水対策をやるとそのリスクはどこかに行く。上流の整備を進めたが故に下流側にリスクがいく。リスクをどこで処理するか、あらかじめ考えておく必要がある」

被災者:
「あっちが切れる。直した方の反対側が切れるのは素人でもわかる」