天皇皇后両陛下はきょう、能登半島地震の被災地、石川県を訪問されています。被害の大きかった輪島市と珠洲市を訪れた両陛下は、時に膝をつきながら、被災者を見舞われました。
いまもがれきが残る石川の観光名所「輪島朝市」。両陛下は焼け跡に向かい、10秒ほど黙礼されました。
「輪島朝市」は、元日の能登半島地震で大規模な火災が起きました。焼失面積はおよそ5万平方メートル。多くの犠牲者が出ました。
実はこの場所。陛下にとって“思い出の場所”です。
1975年、陛下は学習院高等科1年生だった頃、地理研究会の研修旅行で能登を訪問。「輪島朝市」にも足を運ばれていたのです。
きょう、輪島市長が「亡くなられた方が15人おられました」と説明すると、両陛下は静かに黙礼されたということです。
沿道からは…
沿道の被災者
「(店が)燃えちゃったんです。また頑張りますので、復興した際はぜひ訪れてもらえばと思います」
きょう午前、特別機で羽田空港を出発された両陛下。被災地の負担にならないよう食事を持参し、能登空港で昼食を取られました。
その後、ヘリコプターで移動し、午後2時前、輪島市の避難所を訪問されました。
いまも避難生活を続ける被災者に、皇后さまは「お二人暮らし?」と尋ねられ、陛下も膝をつき、「大変でしたね、お体を大切に」などと声をかけられていました。
母親と避難所に身を寄せる 新谷満さん
「(現在も)家の方はもうほとんどぐちゃぐちゃになってまして。『大変ですね』と優しい言葉が返ってきました」
さらに、両陛下はヘリで珠洲市へ移動。先ほど午後5時前、41世帯83人が避難を続ける中学校を訪問されました。
避難生活をしながら大学受験を乗り越えた高校3年の女子生徒に対し、皇后さまが「大変ななかで受験を」と、陛下が「大学生活、楽しみですね」などと労われました。
夫婦で身を寄せる被災者は。
避難生活が続く 橋元さん夫婦
「一人ひとり非常に優しく丁寧にお声がけ頂いて、誠実な方だなと感じました」
両陛下はさらに津波の被害を視察したあと、日帰りで帰京されます。
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