高校生活最後の大会を終え「協力してもらえる人がいてはじめてできた」

 そして、高校生活最後の大会が始まりました。球場に向かうバスの中では…。

 (田中博土さん)
 「明日倫理のテストなんでテスト勉強しています。覚えないといけないので叩き込みます」

 「第104回全国高校野球選手権・兵庫大会」。初戦の相手は県内屈指の強豪校・市立尼崎です。1回表から3ランホームランを浴びるなど一方的な展開になります。

 それでも諦めない白陵は4回裏、2番バッターの忽那賢太さん(2年)がセンター前ヒット。分析ソフトで得意とわかったストレートを狙った結果でした。

 9回裏、2アウト。この日、3打席連続3振だった田中さんの第4打席。両親も見守る中…意地の一打を放ちました。

 しかし残念ながら17対0で初戦敗退。それでも田中さんに悔いはありません。

 (田中博土さん)
 「もし僕が強豪校にいたらたぶんこんなことはやらせてもらっていなかったので。白陵っていう学校にいて、情報の先生とかさまざまな協力してもらえる人がいたのではじめてできたことやと思っているので。周りの環境があってのことなのでそこに感謝したいですね。(Q次の勝負は?)大学入試です。頑張ります」