くしゃみと同じように…
私はこれまでに約30人のトゥレット症患者に話を聞いてきました。取材を通じて、患者の多くが、公共交通機関をはじめとする静かな空間や人ごみでの周りの目が気になって外に出られない現状も見えてきました。
トゥレット症の患者たちは口を揃えてこう話します。
「声が出たり身体が動いてしまう以外は皆さんと何もかわりません」
普段私たちは「くしゃみ」や「しゃっくり」をします。これは生理現象なので、どうしようもありませんし、周りもいちいち、反応することもないと思います。
声が出たり体が動いてしまうトゥレット症の症状もくしゃみなどの"生理現象"の1つと同じように、軽く、優しく受け流してあげられるような、そんな社会を一緒に作っていきませんか?

取材:CBCテレビ報道部 記者 柳瀬晴貴(27)
福岡県出身 報道部記者5年目 自身初の監督作品「劇場版 僕と時々もう1人の僕~トゥレット症と生きる」をTBSドキュメンタリー映画祭で上映。