もし病気が治ったら行きたい場所は?怜音さんに聞いてみた

患者の中には年齢とともに症状が和らぐ人もいますが、怜音さんはそうではありませんでした。

意思に反して出てしまう大きな声。

苦手な場所がいくつもあることを教えてくれました。
飛行機や電車の中、レストラン、図書館…。

沈黙が求められる静かな空間です。我慢しようとすればするほど声が出てしまうと言います。

特に人目が気になり公共交通機関を使えない患者も多くいます。そこで怜音さんにある質問をぶつけてみました。

(記者)『Q症状が無くなった時に真っ先に行きたい場所はありますか?』

(怜音さん)
『映画館ですかね…。昔行ったことはありますが、上映後に、前の座に座る高齢男性に「誰かさんのせいで全然楽しめなかった」と言われてしまい、それ以来怖くて行けていないです。今は自宅でiPadの小さな画面で見てます』
取材した他のトゥレット症患者からも「映画館に行ってみたい」という声が多く聞かれました。

どうにかして患者たちの願いを叶えてあげられないか…