岡部芳彦氏「ウクライナにとって戦争は2年ではなく10年」
―――ナワリヌイ氏の死について、岡部先生、ウクライナではどのような受け止めですか?
(岡部芳彦氏)「ナワリヌイが亡くなった日に実はちょっと同じような経験をしました。私の知り合いの心あるロシア人から『私は泣いてる』っていうメールが来て、電話がかかってきたんですよ。それぐらいショックを受けているんですけど、実はウクライナではそうでもない。ゼレンスキー大統領がちょうどドイツの首相と記者会見をしているときにコメントを求められて、プーチンに殺されたんだろうって言いますが、この戦争自体は24日で2年って言われるんですけど、ウクライナ人にとっては、2014年にクリミア半島併合といわれるが占領ですよ、軍事攻撃で、そのときから始まっている10年戦争なんですね。それがたまたま2年前に激化した。そのときにナワリヌイはどうだったかっていうと、クリミア併合に賛成しているんですよ。あれはかつてのエカテリーナのときにロシアのものになったものだからと賛成してて、ちょっとウクライナ国内では評判があまりよろしくない」
―――そして今、ゼレンスキー大統領が思うことは「2年ではなく10年」ということだろうと。今まさにおっしゃったことですね?
(岡部芳彦氏)「そうですね。ロシアとは10年戦争してるんだと、そう考えていると思います」














