処理水の海洋放出が始まった、東京電力福島第一原子力発電所。
福島では風評被害が広がっていて、漁業者を取り巻く環境は厳しさを増しています。
Nスタの井上貴博キャスターが福島の漁師と福島第一原発の双方を取材し、思うこととは?

(TBS/JNN「Nスタ つなぐ、つながるSP 〜いのち〜」蓮井啓介)

「全然違う場所に」10年ぶりに福島第一原発を訪れて

井上貴博キャスター
「防護服なしで立っている・・・ちょっと受けとめられない感じですね。以前、お邪魔した時は完全防護服でしたので」

(1〜4号機を見ながら)

10年ぶりに訪れたNスタ・井上貴博キャスターは「景色が全く違う」とつぶやきました。

構内はコンクリートなどで地面を覆う作業がほとんど完了していて、10年前とは見違えるほど整然としていました。

また、こうした作業で放射線量が下がり、敷地全体の約96%では、防護服を着用する必要がなくなりました。

そのため、今回の取材では、マスクやメガネなどの簡単な装備だけで、敷地内の取材を行うことができました。また、被ばく量を測定する積算線量計も1人分ずつ手渡されました。

(今回の取材では完全防護服は着用せず)