現在も一時避難所に居る人は6724人

 しかし、発災から約1か月経った避難所では課題が山積みでした。プライバシーを守るための仕切り板がなく、広い部屋で雑魚寝が続いている場所も多くありました。「災害関連死」を防ぐためにも避難所の環境改善も大きな課題となっています。

避難者(89)「お互いが気を遣って、身体っていうよりも心的というか、精神的な疲れが出てくるんじゃないかな」

避難者(64)「疲れますよ こうやっているのが疲れる」

避難者(89)「大変だけど、どこにも行くところがないし仕方がないです。寝むれないときもあります いろいろ考えると」

 能登半島地震による死者は242人、そのうち災害関連死は15人います。また1か月以上たったいまも、市や町の一時避難所に居る人は6724人います(いずれも2月15日時点)。復興に向けた動きが長期化する現場で、被災者の選択に沿った支援が必要となっています。(MBS報道情報局 記者 柳瀬良太)