「介護は大変だったけど、いつまでも面倒をみたかった。」壁が崩れた家の中で、大切そうに母親の写真を見せてくれたのは、石川県能登町に住む蔵純男(くら・すみお)さん(68)。母親の蔵やよゐさん(98)が、能登半島地震による避難所生活を続ける中で、体調を悪化させて亡くなりました。石川県は、やよゐさんを災害関連死と認定しました。
「明るくふるまうような感じで、暗いような顔をしたことがなかったです。避難所生活や車中泊でも不満を口にはしなかった。迷惑をかけたくなかったのかな」
純男さんは、高齢の母が慣れない車中泊や避難所での生活に戸惑い、疲弊していく様子を思い出すように話してくれました。

















