酸素マスク越しに聞いた、父の最期の言葉に「涙が止まらなかった」 息子に話せなかった被爆体験 87歳の今だから、伝える

広島・長崎への原爆投下から2025年で80年です。被爆者の高齢化が進み「体験の継承」がますます難しくなっていく中で、被爆者とその家族の間でも伝えることが容易ではなくなってきています。87歳で初めて、自らの講演の場に家族を呼んだ被爆者の女性を取材しました。朝早く埼玉県を出発し、熊本空港に到着した工藤起裕(くどう たつひろ)さん(59)です。熊本に住む母が被爆体験を講演すると聞いて、やってきました。起裕さんは3…