14日の日本市場では、中東情勢の不透明感から原油相場が上昇したことや、AI開発の減速懸念を受けて株式が下落する見通し。インフレ懸念から債券も売られやすく、有事のドル買いの流れから円も軟調に推移しそうだ。

中東情勢を巡っては、サウジアラビアが攻撃を受けて主要な原油パイプラインを停止。また、ホルムズ海峡を通る暫定航路の創設を巡り、イランと複数の湾岸諸国が14日に予定していた会合が延期された。日本時間14日朝に米原油先物は値上がりしている。

また、米国ではAI企業の経営トップからAI開発の減速を求める声が相次いだ。アンソロピックのダリオ・アモデイ最高経営責任者(CEO)はAIが人類に及ぼすリスクへの懸念が高まっており、AI業界は開発ペースを落とすべきだと訴えた。OpenAIはAIの安全性を巡る不安に対応するため、新規株式公開(IPO)の年内実施を見送る。

株式市場は原油高が嫌気されるほか、AI投資が減速するとの懸念を受けたAI・半導体関連株への売りが日経平均株価の逆風になりそう。個別株ではOpenAIに出資するソフトバンクグループの値動きが注目される。

債券相場も売りが先行する見通しで、前週末に再び3%を付けた長期金利の動きが注目される。インフレ懸念に加え、米利上げ観測の高まりを受けた米長期金利の高止まりや、あすに20年債入札を控えていることも重しとなる。中東情勢の不透明感がドルの支援材料になり、円は弱含む展開が多くなりそうだ。

(注:表中の終値は米国時間終値。円相場は対米ドル、前営業日比は円の対ドル変化率。米10年金利の前営業日比は変化幅(単位:%ポイント)。日経平均の前営業日比はシカゴ・マーカンタイル取引所清算値と大阪取引所清算値との比較。シカゴ取引所が休場の場合は大阪取引所の夜間終値と通常取引清算値の比較。金は1トロイオンス当たりのドル建て価格)

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