LGBTQとプレコンセプションケア
LGBTQとは
LGBTQとは、性的マイノリティを表す言葉の一つであり、Lesbian(レズビアン)、Gay(ゲイ)、Bisexual(バイセクシュアル)、Transgender(トランスジェンダー)、Queer/Questioning(クィア/クエスチョニング)の頭文字を組み合わせたものである。現在では、さらに、性的マイノリティー全てを含むニュアンスを加えたLGBTQ+という用語も存在する。
LGBTQを理解する際には、性を一つの属性として捉えるのではなく、いくつかの異なる側面から捉えることが重要である。
WHOは、sex(生物学的な性)、gender identity(性自認)、sexual orientation(性的指向)を区別している。生物学的な性は、染色体、ホルモン、生殖器などの身体的・生理学的特徴を指す。性自認は、自分自身をどのような性別として認識しているかという、内面的な自己認識である。性的指向は、どのような相手に身体的、恋愛的、感情的な惹かれを感じるか、あるいは感じないかを示す概念である。これらはそれぞれ異なる概念であり、一つから別のものを推測することはできない。
WHOは、sexを染色体、遺伝子発現、ホルモン、生殖器などの生物学的・生理学的特徴として説明している。また、性自認は出生時に割り当てられた性と一致する場合もあれば、一致しない場合もあるとしている。性的指向は、性自認や出生時に割り当てられた性とは別の概念である。
例えば、「出生時に女性とされた人が自分を男性と認識している」という場合は性自認に関することであり、トランスジェンダーという言葉で表される。一方、その人が誰を好きになるかは性的指向の問題であり、性自認から性的指向を判断することはできない。このように、「身体の性」「自分が認識する性」「好きになる相手」は、それぞれ分けて考える必要がある。
また、SOGIという言葉も医療・保健の分野で広く用いられている。SOGIとは、「性的指向(Sexual Orientation)」と「性自認(Gender Identity)」の頭文字をとった言葉である。これは、マジョリティーとマイノリティーを区別するのではなく、すべての人がそれぞれ固有の性的指向と性自認を有しており、その組み合わせによって一人ひとりの性のあり方を捉えるという考え方である。
