(ブルームバーグ):CNNなど米大手メディア3社は19日、所属記者がホワイトハウス敷地内への立ち入りを拒否されたと明らかにした。トランプ米大統領は前日、ケーブルニュース局CNNとMS NOW、オンラインメディアのポリティコの3社をホワイトハウスから締め出す方針を示していた。
CNNは今回の措置について、報道機関が政府の妨害を受けずに取材する憲法上の権利に対する「違法な攻撃」だと批判。3社はいずれも、トランプ政権の取材を引き続き積極的に続けるとしている。
MS NOWの記者はホワイトハウス近くの路上から同局に出演し、カメラマンとともに現場に向かったところ、ゲートで記者証を没収されたと説明した。一方、同局のプロデューサーは中に入ることを認められたという。
MS NOWはXに投稿した声明で、「憲法修正第1条に基づくわれわれの権利と、民主主義における独立系ジャーナリストの不可欠な役割を守るため、必要なあらゆる措置を講じる」と表明した。
ポリティコのジョナサン・グリーンバーガー編集長も社内向けメモで、同社記者の記者証が米大統領警護隊(シークレットサービス)に没収されたと説明。言論・報道の自由を制限する法律の制定を禁じる憲法修正第1条に基づく権利を「断固として守る」とした。
トランプ氏は18日、自身がしばしば「フェイクニュース」と呼ぶメディアによる批判的な報道を理由に、報道機関との対立を一段と激化させた。
同日遅く、大統領執務室で記者から今回なぜ3社を締め出すことにしたのかと問われると、「ここ数年の記事の積み重ねだ。もううんざりする」と答えた。
さらに新たな方針について「自由な報道に対する禁止措置」と表現。ニューヨーク・タイムズ紙とワシントン・ポスト紙に言及し、他の報道機関も対象にする可能性を示唆した。
トランプ氏が突然、対立姿勢を強めたきっかけは明らかでないが、政権を取り巻く環境は厳しさを増している。世論調査では、中間選挙を巡り上下両院で共和党への逆風が強まっていることを示す内容が相次いでおり、従来は共和党の安泰とみられていた議席でも競争が激しくなっている。
法廷闘争も
今回の立ち入り禁止措置を巡っては、法廷闘争に発展する可能性が高い。連邦裁判所はこれまで、トランプ政権が記者をホワイトハウス敷地から全面的に締め出そうとした措置を覆している。
トランプ氏自身も18日、今回の措置が司法判断によって無効とされる可能性を認め、「存続するにせよ、しないにせよ、問題を指摘することが望ましい」と述べた。
ホワイトハウスは以前、AP通信を大統領関連行事から排除したが、同社記者がホワイトハウス敷地内で取材することは認めていた。APは政権を提訴し、訴訟は現在も続いている。
第1次トランプ政権時代には、2018年11月の記者会見で大統領と激しく応酬した当時のCNN記者ジム・アコスタ氏について、政権が記者証を取り消した。アコスタ氏は政権を提訴し、トランプ氏が任命した連邦判事は記者証を復活させるよう命じた。
原題:CNN, MS NOW Barred From White House After Ban by Trump (1)(抜粋)
--取材協力:Catherine Lucey.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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