(ブルームバーグ):来週の円相場は対ドルで一段高となる可能性がある。米国の利上げ観測後退を背景にドル売り圧力が続き、日本銀行の利上げペースを巡る思惑も円を支える。市場では155円を超えて円高が進むかが焦点となり、米物価指標や日銀の増一行審議委員の講演が注目される。
◎りそなホールディングス市場企画部の井口慶一シニアストラテジスト
- 介入でしか止められなかった円安一辺倒の地合いが変化し、160円は遠のいた。来週もドル安・円高材料に反応しやすい
- 日銀の利上げペースが焦点で、増委員の講演内容が円相場に影響する可能性
- 4日の米雇用統計に続き、来週の米物価指標などへの注目度が高まる
- 目先はドル・円が155円を割り込むかが焦点。下抜ければ今年の円高値水準の152円台が次のターゲット
- 予想レンジは153円50銭-157円50銭
◎みずほ銀行国際為替部の長谷川久悟マーケット・エコノミスト
- ドル安継続を見込む一方、急激な円買いの巻き戻しでドル・円は緩やかに下値を切り上げる展開を想定
- 日銀の利上げ織り込みは過大で、投機筋の円ショートも相応に解消された可能性が高く、円独歩高の持続性は乏しい
- さらなる円独歩高には金融政策だけでなく財政政策からの支援も必要で、内閣改造関連の報道に注目
- 消費者物価指数(CPI)などの米経済指標は9月の利上げ観測を左右し、ドル相場の材料に
- 財務省高官の口先介入が続き、ヘッドラインや経済指標次第では一時155円を割り込む可能性
- 予想レンジは154円50銭-158円
主な予定
- 8日:4-6月期の国内総生産(GDP)改定値
- 8日:7月の毎月勤労統計
- 10日:日銀の増審議委員が講演、その後記者会見
- 10日:欧州中央銀行(ECB)が政策金利を発表、ラガルド総裁が記者会見
- 10日:8月の米生産者物価指数(PPI)
- 11日:8月の米CPI
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