OpenAIは、汎用人工知能(AGI)の実現を目指して10年にわたり進めてきた取り組みの重要な節目と位置付ける新世代技術「GPT-6」を投入した。

同社は3日、一部の法人顧客向けに「GPT-6 Astra」の提供を開始したと明らかにした。最先端モデルの利用を認められた「デイブレーク」プログラムの参加者が対象となる。

また同社は、サイバーセキュリティー面の安全対策を強化したモデルを、有料版ChatGPTの利用者向けに提供する計画だ。いずれのモデルにも、最先端のサイバーセキュリティー能力を利用できないよう安全対策が施されている。

OpenAIのグレッグ・ブロックマン社長は、新モデルはいずれAGIの初期段階だったと認識されるようになるとの見方を示した。AGIとは、幅広い分野で人間を上回る能力を持つソフトウエアを指す。AI業界ではAGIの実現が主要目標の一つとなっている。ただ、AGIには一般に合意された定義がなく、懐疑的な見方も根強い。

ブロックマン氏は新モデルについて、「まだ改善の余地は多く残されているが、大幅な質向上を伴う重要な進歩だと感じている」と述べた。「AIに任せる仕事の種類や、AIが人間の能力をどう引き出せるかという点で、真の転換点になる」とし、「これがAGIに該当するかどうかは、それぞれの判断に委ねたい」と続けた。

同社によると、新たなAIモデルは特に、利用者に代わってコンピューターを操作する能力に優れており、幅広い業務をこなせるほか、従来モデルより長時間にわたる作業にも対応できる。

OpenAIとアンソロピックは、より高度なAIシステムの開発を巡って激しく競い合う一方、安全性への懸念にも対応を迫られている。特に両社の技術が関係する一連のセキュリティー問題を受け、懸念は強まっている。7月には、OpenAIのモデルが性能テスト中にハギングフェイスのシステムに不正侵入したことで、AIエージェントが制御不能に陥るとの懸念が浮上。テクノロジー業界や政府の一部幹部から、AI技術への規制を改めて求める声が上がっている。

原題:OpenAI Rolls Out GPT-6 Astra Model With Added Cyber Guardrails(抜粋)

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