米AI開発企業アンソロピックは、リボルビング・クレジットファシリティー(リボルバー、回転式信用供与)の契約額を150億ドル(約2兆3400億円)に拡大することで近く最終合意する見通しだ。事情に詳しい関係者が明らかにした。契約額は目標の約100億ドルを上回ることになりそうだ。

AIモデル「Claude (クロード)」)を開発したアンソロピックは、米証券取引委員会(SEC)にIPOの申請書類を非公開で既に提出し、数週間以内に書類を一般公開し、正式な上場申請手続きに入る準備を進めている。IPO規模は過去最高だった米宇宙開発企業スペースXの862億ドルに匹敵するか、それを上回ると見込まれる。

企業は通常、株式公開での正式な役割を銀行に通知する前にリボルバーの条件を確定させる。高い期待を集めるIPOの公開申請に先立ち、アンソロピックは一つのハードルを乗り越えることになる。

シンジケートローン(協調融資)では、一般に銀行のコミットメントライン(与信額)が大きいほど、借り手から得られる手数料も高くなる。資本市場で大規模取引が見込まれる場合、シンジケート団での順位が高いほど、今後の取引でより積極的な役割を担える可能性が高まる。

アンソロピックは、リボルバーの増額を金融機関に打診し、IPO引き受けで売り込みを強化したい多数の銀行が関心を示しているとブルームバーグ・ニュースが先に伝えていた。

関係者によれば、モルガン・スタンレーがリボルバーの契約手続きを主導し、ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェース、シティグループも与信枠設定で主要な役割を果たしている。ブルームバーグの報道によると、これら4行がIPOの主幹事も務める。

関係者によれば、バークレイズとウェルズ・ファーゴも大きな役割を担う見通しで、バンク・オブ・アメリカ(BofA)とドイツ銀行、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、UBSグループも上位金融機関に名を連ねている。

邦銀メガバンクのみずほフィナンシャルグループと三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)、三井住友フィナンシャルグループのほか、バンク・オブ・モントリオール、BNPパリバS、クレディ・アグリコル、トロント・ドミニオン銀行も参加するという。

原題:Anthropic Nears Finalizing $15 Billion Pre-IPO Credit Facility(抜粋)

(信用供与に参加する邦銀などの情報を追加して更新します)

--取材協力:Liana Baker、Shirin Ghaffary.

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