ルビオ米国務長官は、米中央情報局(CIA)のラトクリフ長官が先週、予告なくロシアを訪問したことについて、ロシアとの連絡経路を維持するためのものだったと説明した。ラトクリフ氏の訪ロを巡ってはさまざまな臆測が飛び交っていた。

ルビオ氏は2日にFOXニュース・ラジオで放送されたブライアン・キルミード氏のインタビューで、「今回の訪問は、情報機関同士の連絡経路の構築や強化という意味において、ルーティンのようなものだ」と発言。「危機や紛争の際に役立つ」と述べた。

ラトクリフ氏は8月25日、秘密裏にロシアを短期間訪問。当日、米軍の輸送機がモスクワに着陸するのが確認された。ロシア大統領府は、ラトクリフ氏がプーチン大統領とは会談しなかったとしている。

ただ、訪問目的について米政府から公式発表がないため、ラトクリフ氏がロシア側と何を協議したのかを巡り、臆測が広がっていた。イランとの関係を巡りロシア側に警告を発したのか、あるいはロシアの軍事や経済の課題について、側近から率直な評価を伝えられていないとプーチン氏本人に伝える狙いがあったのではないか、との見方も出ている。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は、訪問について説明を受けた匿名の複数の関係者の話として、訪問の目的は北大西洋条約機構(NATO)加盟国を攻撃しないようロシアに警告することだったと報じている。背景には、ウクライナに武器や資金を供給する国をロシアが標的にすることへの懸念が再び高まっていることがある。

トランプ大統領は、今回の訪問を「半ばルーティンのようなもの」と表現し、ウクライナも議題の一つだったことを示唆。「米政府はウクライナでの戦争が終結することを望んでいる」と述べた。一方で、プーチン氏がNATO領域を攻撃するとは考えていないとの認識も示している。

ロシア軍は6日連続でキーウへの攻撃を続けており、ウクライナと欧州の同盟国はキーウの防空体制強化に苦慮している。米国がウクライナに地対空ミサイルシステム「パトリオット」の迎撃ミサイルを追加供与するかと問われたルビオ氏は、需要の高い同ミサイルは他国も保有していると指摘。「われわれも、独自に防衛上のニーズがある」と述べた。

ルビオ氏は、パトリオット迎撃ミサイルの生産ライセンスをウクライナに認めることについて「現在交渉中だ」と発言。一方で、ライセンスによって同国のニーズが即座に解決されるわけではないとした。ロシアがエネルギーインフラを標的にしてきた極寒の冬に再び入ろうとする中、ロシアは攻撃を激化させている。

原題:CIA Chief Was in Moscow to Maintain Intel Ties, Rubio Says (1)(抜粋)

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