(ブルームバーグ):ネパールは、中国との山岳国境地帯を襲った大規模な洪水への対応で、国際社会に支援を求めた。今回の災害では、日本人を含め、約3000人がなお行方不明になっている。
救援活動が4日目に入った29日、カナル外相は、ネパール国民と外国人の救助が政府の最優先課題だと表明。中国やインドと緊密に協力しているほか、日本やオーストラリアなども支援に加わっていると説明した。
ネパール当局の発表によると、少なくとも626人の死亡が確認され、2426人が行方不明となっている。この中にはインド、マレーシア、オーストラリア、米国などの外国人数百人が含まれる。
中国は今回の洪水で7人が死亡し、554人が行方不明となっている。国営中央テレビ(CCTV)が伝えた。
被災地は山間部の遠隔地にあり、ヘリコプターでしか到達できない。カナル外相によると、ネパール政府はこうした地域に物資を届けるため、大型無人機の提供を求めている。
下流では数百人の遺体が見つかっており、政府は腐敗を遅らせ、遺族が身元確認を行う時間を確保するため、冷凍設備の支援も要請した。
ネパールは軍と警察の要員1万5000人余りを動員し、ぬかるみに埋まった集落や、作業員がトンネル内に閉じ込められた水力発電施設などで困難な救助活動を続けている。首相府はソーシャルメディアで、軍が「活動を強化」し、「特別チームを投入して遺体の収容を急いでいる」と説明した。
CCTVの報道によると、中国はネパール政府の要請を受け、同国の水力発電所での救助活動を支援するため、トンネルの専門家9人を派遣した。
中国の専門家チームはこれまでも「監視、評価、分析」を行い、重要な情報をネパール側と共有してきたと、在ネパール中国大使館の報道官が29日、X(旧ツイッター)に投稿した。ヒマラヤ地域のリスクは「極めて広範囲に分散している」とも指摘した。
行方不明者の家族らは、親族の氏名や写真、最後に確認された場所などをソーシャルメディアに投稿し、情報提供を求めている。
安否が確認されていない人の中には、インドのIT大手インフォシス子会社の責任者、ラックス・ゴピセッティ氏も含まれる。同社によると、ゴピセッティ氏はプライベートで現地を訪れていた。

原題:Nepal Seeks Foreign Help as Scale of Flood Disaster Grows (2)(抜粋)
(最終2段落を追加して更新します)
--取材協力:Sankalp Phartiyal、Nicholas Lua、Lin Zhu.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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