(ブルームバーグ):21日の米国株式市場で、半導体株が軒並み高。メタ・プラットフォームズの新たなAIエージェントが好調な滑り出しを見せ、AIを支える半導体株への期待が高まった。
アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)株は約10%高となり、時価総額は初めて1兆ドル(約157兆円)を超えて取引を終えた。インテル株は12%、ソフトバンク傘下のアーム・ホールディングス株は17%それぞれ急伸した。フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4.3%上昇し、5営業日続伸となった。
メタ株価は11%高。トランプ米大統領が市場を揺るがしていた関税措置の90日間停止を発表し、株価が急伸した2025年4月以来の大幅上昇を記録した。

半導体株への楽観論が再び高まった背景には、アップルのアプリ配信サービス「アップストア」の無料アプリランキングで、メタ・プラットフォームズが今月投入した「Muse AI Agent(ミューズAIエージェント)」が首位に躍進したことがある。
これを受け、エージェント型AIを動かすのに必要な中央演算処理装置(CPU)メーカーの株式に再び買いが殺到した。
ブルームバーグが集計したデータによると、メタはAMDにとって第2位の顧客で、売上高の約5.5%を占める。
ウェドブッシュのアナリスト、マシュー・ブライソン氏は「エージェント型AIは、大量の計算処理を必要とするアプリケーションに依存している」と指摘。「こうした計算処理を担うのは実質的にインテルとAMDの2社だ」と述べた。
メタは今月、買い物や映画チケットの購入、予約の手配といったさまざまな作業を利用者に代わってこなすAIエージェントのMuseを投入した。一方、アマゾン・ドット・コムは20日夜から、Museによる通販サイトへのアクセスを遮断した。
AMD株を巡っては、ここ数週間に再び投資家の関心が高まっている。AIトレードの先行きや投資回収への懸念を背景に2カ月にわたり下落していたが、9月に入ってからは約30%上昇。月間で5月以来の大幅高となる見通しだ。6月の高値から7月の安値までは約26%下落していた。

AMDは時価総額1兆ドル以上の半導体メーカーとして、マイクロン・テクノロジー、ブロードコム、台湾積体電路製造(TSMC)、エヌビディアの仲間入りを果たした。ブルームバーグの集計によると、世界ではこのほか15社の上場企業が時価総額1兆ドル以上となっている。
ジェフリーズのアナリスト、ジャッキー・ヒー氏はリポートで、「AIエージェントが消費者に広く普及すれば、推論や処理の連携、インフラ関連の処理負荷が増え、サーバー向けCPUの需要に追い風となる」と指摘した。
原題:AMD, Intel Soar as Meta’s Muse AI Agent Spurs Chip Stock Rally(抜粋)
(終値を加え、チャートを刷新して更新します)
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