米宇宙開発企業スペースXのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、エヌビディア製半導体を搭載したスペースX初のAI衛星について、2027年10-12月(第4四半期)に打ち上げを開始し、28年には「本格的な規模」に達するとの見通しを示した。

マスク氏はXへの投稿で、従来よりやや具体化した日程を示した。衛星型のデータセンターについては、従来型のラックと比べ「大幅に簡素化され、低コスト、高密度かつ軽量」になると説明した。

スペースXは6月、大型の新規株式公開(IPO)に際し、宇宙空間にデータセンターを構築する構想を成長戦略の柱に掲げた。軌道上で計算処理を行う衛星ネットワークを整備し、地上のデータセンターより低コストで環境負荷の小さい代替手段とする計画だ。

AI向けの複雑な計算処理を行う最大100万基の衛星でネットワークを構築する計画について、米連邦通信委員会(FCC)に認可を申請している。

スペースXは今月初め、宇宙空間に構築するAIインフラにはエヌビディアの技術を独占的に採用すると発表した。マスク氏は当初、複数種類の半導体を使ったさまざまな設計を検討する方針を示していたが、最終的にエヌビディアのシステムが最適だと判断した。

上場準備を進めていた際は、軌道上データセンターの打ち上げ時期を早ければ28年としていた。その後、上場後初の決算発表で、マスク氏は「来年」と述べ、計画を前倒しする考えを示唆していた。

ヨークビル・アイブスのパートナー兼シニアマネジングディレクター、ダン・アイブス氏がエヌビディアの四半期決算見通しを語る。同社は顧客に対し、AI半導体を搭載したサーバーの価格を、多くの場合15%超引き上げると伝えている。

26日に四半期決算を発表するエヌビディアは、スペースXが中央演算処理装置(CPU)「Vera(ベラ)」を採用すると明らかにした。チャットボット「Grok(グロック)」や次世代のAIエージェントを支える計算処理の高速化に利用する。

原題:Musk Sees SpaceX’s Orbital Data Center Launch Near End of 2027(抜粋)

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