(ブルームバーグ):米アルファベット傘下のグーグルは、新たな健康関連機能をウエアラブル端末に導入する。インスリン抵抗性の経時的な変化を追跡する機能もその一つで、包括的な血糖モニタリングの実現を最終的に目指す消費者向けテクノロジー企業として初の取り組みとなる。
12日に発表された新機能は、血糖値を継続的に測定したり表示したりするものではない。代わりにグーグルは、食物からエネルギーを作り出すために人体がどの程度の負荷を受けているかを示す指標とみなす生理学的要因を追跡する。その程度を測るため、AIと加速度計、気圧計、心拍数や皮膚温度を測定するセンサーなどを組み合わせる。
「Google Health(グーグル・ヘルス)」アプリは、インスリン抵抗性に変化の兆候があれば通知する。その時点でユーザーは生活習慣の変更や医師への相談を検討できる。インスリン抵抗性が高い状態を治療せずに放置すると、糖尿病予備群や2型糖尿病などにつながる可能性がある。
その他の新たな健康関連機能は、血圧の傾向や夜間の呼吸パターンの変化を追跡する。グーグルは新旧の機能を「Health Guardian(ヘルス・ガーディアン)」と呼ぶ一連のツールに統合する。利用者が微妙な生理学的変化を把握し、予防的に生活習慣を改善できるよう支援することを目的としている。後日提供を開始するこれらの機能は、ニューヨークで開かれたイベントでグーグルのスマートフォン「Pixel」の新モデルと共に発表された。同社によると、まず「Pixel Watch 5」と「Fitbit Air」に搭載し、その後、他の端末にも展開する。

多くのテクノロジー企業が、消費者向けウエアラブル端末やフィットネスアプリに血糖値追跡機能を追加する方法を検討している。アップルも糖尿病予備群を対象とする血糖値アプリをテストしている。業界ではより広く、継続的なデータ追跡によって健康状態の変化の可能性を特定するウエアラブル端末へと軸足を移しており、ユーザーが手作業で情報を入力する必要性を減らしている。
グーグルで「Pixel Watch」の製品責任者を務めるフランシス・ホー氏によると、同社の狙いは体が受けている目に見えない負荷を示すことで、診断や治療、血糖値の直接測定ではない。
同氏はインタビューで「通常、インスリン抵抗性の水準の変化は非常に微妙だ」と指摘。「大半の成人は実際にはこれをモニターしようとは考えないが、治療せずに放置すれば、より深刻な状態に進行する可能性がある」と述べ、生活習慣の改善は健康全般やインスリン抵抗性に好影響を与える可能性があると付け加えた。
インスリン抵抗性を追跡する機能は、10万人を超える人々の学習データを用い、微妙な生理学的変化との相関関係を捉えるよう開発された。ユーザーは「Google Health」アプリの有料版に含まれるAIコーチを使い、結果についてより詳しい質問をすることもできる。
これらの機能は、12日のイベントで同時に発表された新型「Pixel Watch 5」で利用できる。サイズは2種類で、41ミリのWi-Fiモデルが399ドル(日本では6万2800円)から、同等の45ミリモデルが429ドル(同6万7800円)から。グーグルによると、GPSの改善や処理の速度と能力の向上に加え、メモリー容量も50%増えた。筋力トレーニングを手順に沿って案内するフィットネス機能は発売後に追加される。
原題:Google’s Wearables Will Analyze Insulin Trends in Category First(抜粋)
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