(ブルームバーグ):韓国総合株価指数(KOSPI)は13日、3.6%高で取引を終え、7月30日に付けた安値からの上昇率が約22%に達した。世界的にAI関連株への投資が再び活発になる中、韓国株は定義上、強気相場入りした。
指数への寄与度が大きいメモリー半導体大手のサムスン電子が4.9%高、SKハイニックスが5.9%高となり、上昇をけん引した。
世界の大手テクノロジー企業が最新の決算でAIへの巨額投資を継続していることが示され、ハイテク機器株への投資意欲が戻りつつある。ここ数カ月は、半導体株のレバレッジ取引で強制的なポジション解消が広がったことをきっかけに売買停止が相次ぎ、個人投資家の資産が数十億ドル規模で失われていたが、投資家心理はそこから大きく好転した。政府が最近、個別株を対象とするレバレッジ型上場投資信託(ETF)への規制を強化したことや、投資家が信用取引の借入残高を減らしている兆しも、市場の安定化に寄与している。
ライフ・アセット・マネジメントのカン・デグォン最高経営責任者(CEO)は「レバレッジポジションの解消局面では市場が下方向に行き過ぎたとみている。現在の反発は資金フローが安定したことに伴う自然な動きだ」と指摘した。「とはいえ、AIを巡る見方と米金利がある程度安定するまでは、市場が持続的な上昇を維持するのは難しいと考えている」とも述べた。

12日に発表された米インフレ指標が落ち着いた内容となったことも、新たな追い風となった。米連邦準備制度理事会(FRB)が近く利上げするとの懸念が和らぎ、米上場の半導体株を支えた。
サムスン電子とSKハイニックスが近く株主還元策を発表するとの期待も、ここ数営業日の投資家心理を押し上げている。
KOSPIは個人投資家主導の上昇を背景に年初来で60%超上昇しているが、6月下旬に付けた高値からはなお約25%下落している。7月には22%下落し、世界金融危機以来最悪の月間下落率となった。
先月の市場の混乱では、KOSPIの日中変動率が5%を超えることが常態化し、売買停止の件数は過去最多となった。その後は落ち着きが戻り始め、ボラティリティー指数は4月以来の低水準まで低下している。
規制当局が、半導体株に連動するレバレッジ型ETFに殺到する個人投資家の需要を抑える措置を強化したことで、市場の混乱は和らいだ。最低預託金に関する新たな要件の導入を受け、これらのETFの1日当たりの売買代金は急減している。

13日は海外投資家が韓国株を買い越したものの、年初来では売り越しが続いている。市場の取引が一方向に偏って過熱する中、海外投資家は1000億ドル(約15兆9400億円)超を引き揚げた。一方、株価急落でバリュエーションがより魅力的な水準まで低下したことから、一部の海外ファンドは韓国株への投資を再開し始めている。
原題:Korean Stocks Rise 22% in 10 Days as Chip Rally Regains Steam(抜粋)
(終値を追加し更新します)
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