月が太陽を完全に覆い隠す「皆既日食」がヨーロッパで27年ぶりに観測され、パリやロンドンでも多くの人が天体ショーを楽しみました。
記者
「こちら気温が36℃と、かなり暑いんですが、まもなく日食が始まるということで多くの人が集まっています」
12日、パリ市の中心部にある公園には日食を見ようと数万人が訪れました。直前には日食を見るための特殊なメガネも無料配布され、大きな行列ができました。
そして、現地時間の午後7時半前…。
記者
「いま日食が始まりました。皆さん歓声を上げながら観察しています」
日食は、地球と月、太陽が一直線に並ぶ珍しい現象で、月が太陽を完全に覆い隠すと「皆既日食」となりますが、パリでは、9割ほどが隠れる「部分日食」が見られました。
フランスで、ここまで太陽が隠れたのは、前回、皆既日食が観測された1999年以来です。
観察に訪れた人
「太陽に拍手を送りました。本当に芸術的なパフォーマンスのように感じました」
「今度は皆既日食を見てみたくなりました」
「地球のどの場所にいるかで、かなり珍しい出来事を体験できるっていうのは、すごく面白いです」
一方、イギリスでは・・・。
記者
「日食が始まりました。みなさん専用のメガネをかけ太陽が欠けていく様子を見守っています」
ロンドンでも太陽の9割ほどが隠れる部分日食が見られ、公園には数千人もの人が集まって特別な瞬間を楽しみました。
中には、こんな人も・・・。
記者
「ロンドンの人たちはちょっと特殊な楽しみ方をしていて自宅からこのようなざるを持ち込んで、太陽の形を影に落とすようにして楽しんでいるんです」
ロンドン市民
「丸い形じゃなくて、三日月みたいになるんです。丸じゃないの、分かります?これで毎日パスタを作っています」
「実際にこうして見られるのは本当に感動的です。前に見たのは、まだ子どものころでしたから」
イギリスで完全な皆既日食が見られるのは、2090年です。
ヨーロッパで「皆既日食」が観測されたのは、スペイン北部など限られた地域だけでしたが、太陽の光が完全にさえぎられてあたりが暗くなり神秘的な瞬間が見られました。
ヨーロッパでは来年もスペイン南部などで皆既日食を見ることができますが、日本では2035年に北陸と北関東の一部で観測できるということです。
パスタ用のざる持参で楽しむ人も 「皆既日食」ヨーロッパで27年ぶりに観測 パリやロンドンでは「部分日食」多くの人が天体ショー楽しむ