(ブルームバーグ):トランプ米大統領は31日、イランの交渉団に対する信頼を失いつつあると述べた。中東情勢の早期収束がなお見通せないことが浮き彫りになった。
イランが今週、ヨルダンの米軍基地をミサイルで攻撃した点に言及し、「イランへの信頼を失いつつある。うそをつき、事実を曲解するためだ」と、大統領山荘キャンプ・デービッドで開いた閣議で述べた。この奇襲攻撃により、数日間にわたる戦闘の中断は途切れた。
トランプ氏は、「われわれはイランを極めて激しく攻撃するつもりだ」とした上で、「イランはいずれ耐えられなくなる」との見方を示した。
5カ月に及ぶ戦争は、6月の停戦合意が崩壊して以降、今月に入って再び激化しており、近い将来に外交的な打開策が見いだされる兆しはほとんど見られない。
双方の信頼関係は最低水準まで落ち込んでいるようだ。イラン指導部も米国側が約束を破っており、信頼できないと主張している。一方、トランプ氏は事態をエスカレートさせる構えを繰り返し示唆しているが、米国の兵器備蓄の減少が軍事行動を拡大する上で足かせとなっている。
トランプ氏はまた、バンス副大統領、ウィトコフ特使、娘婿のジャレッド・クシュナー氏が、引き続き仲介者を通じて協議を続けていると明らかにした。ただ、その一方で、「イランはいつも話し合いを望むが、あまりにも頻繁に約束を破る。私を怒らせることしかしない」と不満を漏らした。
米国とイランはここ数日にわたり相互に空爆を実施していたが、昨夜は米軍による新たな攻撃はなかった。
事情に詳しい関係者によると、トランプ氏は水面下で現状に対する不満をあらわにしている。大統領と側近らは当初、数週間で戦争が終結すると予想していた。
しかし実際には、事態打開の糸口が見えない長期戦となり、世界のエネルギー市場に大きな混乱をもたらしている。この混乱により米国ではガソリン価格が上昇し、11月の中間選挙を控え、トランプ氏が率いる共和党にとって政治的なリスクとなっている。
原題:Trump Casts Doubt on New Iran Negotiations as War Drags On (1)(抜粋)
--取材協力:Hadriana Lowenkron、Skylar Woodhouse.もっと読むにはこちら bloomberg.com/jp
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