欧州で2番目に長い河川であるドナウ川の水位が今週、観測史上最低を記録した。欧州各地の熱波が重要な水路に負荷をかけ、エネルギー供給の混乱や、死者を伴う森林火災も招いている。

影響はドナウ川流域全体に広がっている。ハンガリーは国内唯一の原子力発電所を守るため緊急対策を講じつつあり、セルビアでははしけ輸送の停滞を受けて燃料備蓄の活用を始めた。ルーマニアとスロバキアでは河川航行に支障が生じ、各国当局は今後さらに水位が低下する事態に備えている。

ハンガリーの水管理当局によると、ブダペスト市内を流れるドナウ川の水位は29日午後4時時点で24センチメートルまで低下した。前日から4センチの低下で、2018年に記録した過去最低の33センチを大幅に塗り替えた。

ラースロー・ガイドシュ環境相は29日、国内唯一の原子力発電所の冷却水を確保するため浮体式ポンプを原発の近くに移動させたとフェイスブックに投稿。同原発は水位低下を受けて4基ある原子炉のうち1基を停止すると発表した。

また、水位低下でブダペスト観光の目玉であるドナウ川クルーズも船が座礁して運航できなくなり、船による川の横断も停止に追い込まれている。

原題:Europe’s Heat Wave Drives Danube River to Record Low Levels(抜粋)

--取材協力:Irina Vilcu、Misha Savic、Daniel Hornak.

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